GLOBAL CROWNの先生は海外滞在経験が豊富なバイリンガル。世界各国に滞在経験のある先生方が在籍しています。そんな先生方へ、海外滞在経験についてインタビューしてみました!リアルな滞在経験から世界の文化を学びませんか?
第4回目はアメリカ ニューオーリンズに18年暮らしているカナ先生に、ニューオーリンズでの暮らしや人との出会いについて伺いました。
なぜニューオーリンズで暮らすことになったのですか?
アメリカに移る前に、発展途上国をバックパック一つで10ヵ国周り、個人でボランティア活動をその土地その土地でしていたのもあり、違う国で色々の国の習慣や文化を学びたい気持ちでいっぱいでした。でも”どこに行きたい”というのは、とくにありませんでした。アメリカに行こうとは決めたのですが、ルイジアナ州のこのニューオーリンズ市に決めたのはなんと・・・・遊び心で、ダーツを地図上に投げて、アメリカ国内のどこに行くかを決めてしまいました。本当はニューヨークやカルフォルニアみたいな所が憧れだったのですが、矢があたったのは、南部のニューオリンズにあたってしまい、全く知らない地域でしたが、来てしまったという事です。
現地では英語が第一言語ですが、英語でのコミュニケーションは当初どうでしたか?
英語圏であっても、私は、本当に英語が苦手でした。バックパックで発展途上国を旅していた時は、手振り身振りでなんとかなったものの、アメリカにはじめて来た印象は、国を旅するのと住むのとでは全く違うということ、喋れませんということでは、全然だめだという事、しっかり勉強しなきゃ誰も相手にしてくれないという現実の厳しさを、目の当たりにしたように思います。また、ニューオリンズは、アメリカではあるもののフランスの植民地であり奴隷の売買がさかんに行われた街であったため、アメリカよりも歴史も長く、フランスの面影が、街のいたるところで見られ、言語もフランス、スペイン、アフリカなまりのクレオール語や、ケイジャンの英語とはまた違う独自の言語もあり、南部のなまりもかなり強いので、聞き取るのが本当に大変でした。
ニューオーリンズで有名な食べ物はありますか?食べ物の特徴について教えてください!
ガンボ(シーフードやソーセージおくらなどが入ったスープにご飯が入ってるスープごはん)は、ニューオーリンズでは代表的な食べ物です。旦那が生まれも育ちもニューオリンズなのでこれが作れないといけないという事で、必死に作り方を覚えました。日本で言うみそ汁のようなもので、家庭によって味も違い、旦那はミュージシャンなので演奏の仕事で世界を飛び歩いており、長旅の後は、必ずガンボをリクエストされます。日本人の口にもよく合いますよ。あとは、ザリガニを辛く煮た(Crawfish)はルイジアナ州の名物で、ザリガニを食べる習慣がない日本人には驚くことですが、一度食べると辛さと、ザリガニの身の甘さが絶妙でやみつきになります。書き出したら、きりがないほどニューオリンズは美味しい食べ物だらけです。ごはんが主食なのは、この州ぐらいではないでしょうか。日本人には嬉しいですね。
ニューオーリンズで暮らし始めて、カナ先生がよく行った場所はありますか?
滞在した当初は、お金もなく自転車も車も買えなかったので、学校までは、バスと路面電車を乗り継ぎ、さらに歩いて学校に長いときは2時間かけて行っていました。今は、交通機関の便もよくなりましたが、路面電車は当初、時刻表がなく電車が来るときは10分ですぐ来るときもあれば、長いときは、1時間以上待てどくらせど、電車が来ないことも多々ありました。
思い出深い場所はありますか?
ハリケーンカトリーナの影響でニューリンズの街が水に沈んだ後、自分で車一つでニューオリンズからオレゴン州まで車を3日間走らせて引っ越しした際に一度行ってみたかった、ネイティブインディアンの住居地やニューメキシコ、レッドロックやグランドキャニオンなどを見に引っ越しのついでに色々まわりました。ハリケーンのショックで一番辛かった時でしたが、そのロードトリップは、一生の宝物になりました。自然の美しさと偉大さに圧倒されて一人で大泣きしたのを覚えています。車のGPSも無いときだったので、その後、砂漠で迷子になってしまいましたが、なんとかネイティブインディアンにも助けられながら脱出しました。ものすごい貴重な体験でした。
ウィンドウ ロック (トリップアドバイザー提供)
また、6年前から通いはじめたゴスペルチャーチも、毎週心をきれいにできる私にとっては大切な神聖な場所です。私の行っているフランクリンアベニューバプティストチャーチは、毎週日曜日の礼拝に、多いときは、5000人ほど地元の人が訪れるゴスペルチャーチで、95%が黒人、アジア人はもちろん私一人ですが、毎週通っています。最近、ゴスペルクワイヤーにも入隊しました。初のアジア人入隊だそうで、なんだか嬉しいやら、恥ずかしいやらです。
ニューオーリンズで出会った人の中で特に印象的だった人はいますか?
一番衝撃的な出会いは、やはり今の旦那さんと出会ったことです。年上でニューオリンズの音楽界では、大御所で手も及ばない雲の上の人でしたが、彼の生きる姿勢からたくさんの事を学びました。実家がお寺の仏教徒で育った私とは正反対の彼は、信仰心の熱いクリスチャンでしたが、宗教関係なく、彼の生きざまに心うたれました。どんなにネガティブな環境のところに飛び込んでも、彼がいると不思議とまわりが前向きにみんな笑顔で幸せになるそういうパワーを備えた人で、いつも微笑んで、みんなに優しく、騙されたり嫌がらせを受けても一切それを表に出すことなく、気が荒れることなく嵐が過ぎるのをじっと待つタイプで尊敬というか、他界した自分の父親もそういう人だったので、不思議な縁を感じました。彼が教えてくれた一言 ”Treat people the way you want to be treated” (自分がされて嬉しいと思う対応の仕方で、みんなにも対応しなきゃいけない)というのは、私はいつも頭において行動しています。
その他にニューオーリンズならではのことってありますか?
私の住んでるニューオリンズ市はとてもユニークな街で、ワニが普通にいっぱい出ます。日本のグローバルクラウンの生徒たちにその話をするとみんなびっくりしてますが、こちらでは交通渋滞でも、ワニ渋滞(ワニの親子が道を渡るのを待って渋滞ができる)など普通におこりえる場所なんですよ。
様々な国へ行き、その後ニューオーリンズで暮らすことになったカナ先生が海外滞在経験を通して得たことは何ですか?
昔から人助けが大好きだった私なので、現地で貧しい子供達や、障害を持った子供たちを助ける役職に就けたのは、最高な事だと思っています。これからもいろんな子供たちに出会って彼らをサポートし続けるのは一番の夢、目標でもあります。
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