ナーサリーライムのメリットとは?楽しみながら英語のリズムとセンスを学べる方法
インターネットの発達によって、海外との距離感が近まっていると感じる方もいらっしゃるでしょう。「グローバルな社会でも活躍できるように」と子ども英語教育に興味を持つ保護者の方も増えてきています。
そこで本記事では、ナーサリーライムによる英語教育に興味を持っている保護者の方に向けて、ナーサリーライムの意味や歴史、メリットなどを解説します。最後まで読んでいただければ、子どもが楽しみながら英語を学べる方法を知ることができます。ぜひ参考にしてみてください。
ナーサリーライムとは?
子どもの英語教育で注目されている方法の一つに、ナーサリーライムと呼ばれるものがあります。本章では、ナーサリーライムとはどのような意味を持つのか、詳しい歴史などを解説します。
ナーサリーライムの意味
ナーサリーライム(Nursery Rhymes)とは、特定の何かを覚えやすくするための歌を総称する言葉です。英語の童話や月・数の呼び方、子守歌、手遊び歌などの物語をイメージしやすい歌が多いです。例えば、日本の童謡にある「かごめかごめ」などの歌と似ています。
ナーサリーライムの種類がどのくらいあるのかは不明ですが、およそ1,000種類以上あるといわれています。次に、ナーサリーライムの言葉そのものの意味を確認しておきましょう。
「ナーサリー(nursery)」とは、保育園や幼稚園、子ども部屋などを意味する言葉です。「ライム(rhymes)」は、言葉の終わりが同じ音になる「押韻」を指します。つまり、ナーサリーライムとは、幼児などの子どものために作られた韻を踏んでいる歌を意味しています。
ナーサリーライムの歴史
ナーサリーライムは、いつ・どこで・誰が作ったのかが不明です。英語圏で広く活用されており、ナーサリーライムの歴史は18世紀後半頃まで遡るといわれています。18世紀後半までは、親から子どもに代々歌い継がれてきたことが分かっています。
ナーサリーライムは、現代の英語圏の家庭に受け継がれてきました。子どもが興味を引かれやすいものや、日常生活で親しみを感じやすいものが取り入れられた歌が多いです。ナーサリーライムは長い歴史が受け継がれていることから、価値のあるものと考えられています。
マザーグースとの違いは?
ナーサリーライムは、マザーグース(Mother Goose)と呼ばれることも珍しくありません。ナーサリーライムの名前で親しまれているのは、おもにイギリスです。一方で、マザーグースの名前が一般的になっているのは、アメリカです。
マザーグースの「グース(goose)」とは、ガチョウを指します。もともとガチョウを世話していたおばあさんが童謡や童話を子どもに教える役割を担っていたことから、マザーグースと呼ばれるようになりました。ナーサリーライムとマザーグースで共通する歌の中には、地域や世代によって異なるバージョンが生まれています。
ナーサリーライムに触れるメリット
子どもがナーサリーライムに触れる機会があると、どのようなメリットがあるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。本章では、ナーサリーライムでの学習がどのようなメリットを生むのかについて詳しく解説します。
文化や歴史に触れられる
ナーサリーライムでは、英語圏の文化や歴史を学べます。古い時代から受け継がれてきたナーサリーライムを歌うことで、どのような文化が根付いていたのかを身近に感じられるでしょう。
英語圏の物語や小説などの文学では、ナーサリーライムに関連する人物・キャラクター、モチーフなどが登場する場面も少なくありません。例えば、『不思議の国のアリス』に登場するハートの女王や、『指輪物語』の原作で主人公が口ずさんでいる歌もナーサリーライムにつながっているのです。
ナーサリーライムに触れると、さまざまな絵本や映画などに出てくる表現の由来を学べるため、英語圏の文化や歴史をより深く知ることができます。
英語のリズムを習得できる
ナーサリーライムに触れるメリットの一つに、自然に英語のリズムを学べることが挙げられます。ナーサリーライムには、英語圏の日常で使われている英語のリズムが取り入れられている歌が多いです。
日本人は日常生活の中で、5拍と7拍のリズムを自然に身につけているといわれています。一方で、英語圏では2拍と3拍を組み合わせて会話するのが一般的です。日本人は3拍のリズムを取るのが苦手と考えられているため、ナーサリーライムのリズムに慣れることで、英語のリズムを習得しやすくなります。
ナーサリーライムは、子どもに英語の独特のリズムを習得させたい場合に有効な学習方法です。子どもが音楽に合わせて歌えない場合は、手拍子を叩きながらリズムを意識させることが大切です。
記憶に残りやすい
ナーサリーライムは、長い歴史の中で親から子どもへ歌い継がれてきたことから、子どもの記憶に残りやすいメリットがあります。一般的に、言葉で覚えようとするよりも、歌いながら覚えたほうが記憶に残りやすいと考えられています。
実際に、子どもの頃に意味も分からずに覚えた歌は、大人になっても記憶に残っていることが多いのではないでしょうか。例えば、子守歌や上述した『かごめかごめ』などの童謡などが挙げられます。歌詞を文章のまま覚えようとした場合でも、なかなか頭には入ってきませんが、音楽やリズムに合わせて覚えると記憶に残りやすいのです。
楽しく英語を学べる
ナーサリーライムのメリットは、先生や保護者、友達と一緒に歌いながら英語を楽しく学べることにあります。学校の授業で教科として学び始めると、英語に苦手意識を持ってしまう子どもも少なくありません。しかし、幼い頃からナーサリーライムの英語の歌で発音やリズムに慣れていれば、学校でも楽しく学べるようになります。
英語に対する苦手意識を子どもに持たせたくない場合は、ナーサリーライムを英語学習の足がかりにはじめるといいでしょう。子どもにナーサリーライムを触れさせる際は、YouTubeなどの動画がおすすめです。
【子どもに大人気】おすすめのナーサリーライム
子どもにナーサリーライムを触れさせたいときにおすすめの歌を3つ紹介します。歌の内容やおすすめ理由も合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
BINGO
BINGOのメロディーは、一度は聞いたことがある方も多いでしょう。BINGOは、牧場主の飼い犬の名前のことで、「犬の名前はBINGO(ビンゴ)だよ」と歌っています。同じ歌詞が5番まで続く歌で、後半の「BINGO」の歌詞は発音せずに、手拍子でリズムを刻むのが特徴です。
1番は「B」だけを手拍子で、2番になると「BI」の部分で手拍子します。5番まで行くと「BINGO」のすべての音が手拍子になります。BINGOのおすすめのポイントは、手拍子だけでなく、ひざやお腹、頭をタッチする、ジャンプする、などの動作でリズムを取れることです。体を動かしながら英語のリズムを学べます。
Old MacDonald Had a Farm
Old MacDonald Had a Farmは、日本では「ゆかいな牧場」の曲名で知られているナーサリーライムです。英語版では、「マクドナルドおじいさんの農場」の名前で親しまれています。
ブタや七面鳥、馬などのさまざまな動物が登場し、英語の鳴き声の歌詞が歌の途中に出てきます。Old MacDonald Had a Farmのおすすめのポイントは、英語版の動物の鳴き声をマネしながら学べることです。Old MacDonald Had a Farmを歌えば、日本語と英語で動物の鳴き声の表現方法が違うことを五感で感じられるでしょう。
Five Little Monkeys
Five Little Monkeysは、5匹の子ザルがベッドの上で飛び跳ねて遊んでいる姿が歌になっています。子ザルが1匹ずつベッドから落ちて頭を打ち、保護者が電話で医師に相談すると、「ベッドでジャンプするのは禁止」といわれてしまいます。
4匹の子ザルは医師の忠告を無視してジャンプ遊びを続け、最後の子ザルも転倒する、コメディータッチで作られているナーサリーライムです。Five Little Monkeysのおすすめのポイントは、子ザルや医師の役になりきって楽しみながら歌を覚えられることです。
ナーサリーライムを効果的に行うポイント
ナーサリーライムをシンプルに楽しむのもいいですが、より効果的に学ぶには押さえておくべきポイントがあります。本章では、ナーサリーライムを効果的に行うためのポイントを2つ解説します。
子どもの頃からはじめる
ナーサリーライムは、なるべく早いうちから触れさせた方が英語のリズムが身につきやすくなります。子どもは、聞こえた音やリズムをそのまま吸収できます。子どもの頃からナーサリーライムを繰り返し聞かせると、歌を覚えると同時に英語の発音やリスニングが向上している状態になることも珍しくありません。
日本語や英語に関わらず、言語を習得する上で、耳で聞いて口で発音するといったシンプルな学習方法を繰り返すことが重要です。実際に、ナーサリーライムが何世紀も前から現代に伝わるのは、口伝えで親から子どもへ歌い継がれてきたからです。保護者が小さい頃からナーサリーライムに触れさせれば、子どもが英語を学ぶための基礎を養ってあげることができます。
子どもが楽しめるものを選ぶ
ナーサリーライムは1,000を超える種類があるため、選び方もポイントです。子どもが歌の内容を理解しやすいものや楽しめるものを選びましょう。ナーサリーライムにはさまざまな表現を使ったものもあり、子どもには難しい言葉や伝統的な言葉、歴史に関連する内容を含むものも多いです。中には、子どもにとって残酷に感じる内容のナーサリーライムもあるので、歌のストーリーや歌詞の意味などを確認してから選ぶことをおすすめします。
例えば、0~1歳児の子守歌としてナーサリーライムを聞かせる場合は、数の数え方や曜日の覚え方などをテーマにした年齢に合ったものを選びましょう。何を選べばいいのか分からない場合は、子どもに一度聞かせてみて反応を確認してから選ぶのも一つの方法です。
オンライン英会話教室なら楽しみながら英語を学べる
子どもの頃からナーサリーライムに触れさせておくと、歌詞・ストーリーから英語圏の文化や歴史、表現方法などを学ばせられます。YouTubeなどの動画を利用すれば、手軽に子どもに英語に触れさせる機会を作ることができるでしょう。
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