今まさに拡大中!中国のインターナショナルスクール
前回に引き続き、中国の子ども向け英会話についてご紹介します。
今回は日本でも近年、注目度が上がっているインターナショナルスクールについて取り上げます。
中国では近年、国際教育の需要の高まりを受け、インターナショナルスクールが続々と増えています。
2017年、中国でインターナショナルスクールの占める割合はすべての基礎教育(小学校から高校まで)のなかで、わずか0.11%。
まだまだ成長過程とはいえ、2017年時点で中国のインターナショナルスクールで学ぶ学生は25万人おり、毎年10%ずつ増加すると予測されています。
インターナショナルスクールは都市部に特に多く、2017年時点で香港が含まれる広東地域に129校、上海市に124校あるとされています。
都市部でインターナショナルスクールが増え続け飽和状態になると、次は地方都市にも進出が進むと予測されています。
3種類もある!中国のインターナショナルスクール
日本のインターナショナルスクールにはカリキュラムの違いはあるものの、学校自体の分類はありません。
しかし、中国のインターナショナルスクールには分類があり、大きく3種類あります。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
1つ目に、日本で馴染みがあるインターナショナルスクールに一番近い「外国資本のインターナショナルスクール」があります。
特徴としては「外国の機関や企業により管理されている」、「中国籍の学生は入学できない(台湾、香港籍の学生は可)」の2つが挙げられます。
2つ目に、「公立学校の国際カリキュラム班あるいは国際部」があります。
主に公立の中学や高校に置かれているクラスです。
国際カリキュラム班は中国国籍の学生が対象、国際部は外国籍および香港・台湾籍の学生が対象です。
3つ目に「民間のインターナショナルスクール」があります。
中国の国家機関以外の社会的組織あるいは個人が運営しているインターナショナルスクールです。
国籍問わず入学することが可能で、独自の国際カリキュラムや教育理念を持っています。
どのインターナショナルスクールが人気?
中国のインターナショナルスクールの種類をご紹介してきましたが、その中でもどのタイプの学校が人気なのでしょうか?
2017年時点で、中国国内のインターナショナルスクールの数は734校にのぼると言われています。
その中で一番多いのは「民間のインターナショナルスクール」で、半数を超える367校。
前年比23.4%の増加で、急速に数を増やしています。
次に多いのが「公立学校の国際カリキュラム班あるいは国際部」で、インターナショナルスクール全体の3割を占めていました。
こちらも前年比4.8%増で、増加傾向にあります。
そして、一番割合が少なかったのが「外国資本のインターナショナルスクール」で、占有率は17%でした。
しかし増加率は高く、前年比7.7%増で拡大しています。
どのタイプのインターナショナルスクールも増加傾向にあり、国際教育への需要の高さがうかがえます。
ここまで、近年中国で数を増やしているインターナショナルスクールについて見てきました。
気になるインターナショナルスクールはありましたでしょうか?
中国では子供のうちから英語を身につける手段として、インターナショナルスクールへの注目度が上がっていることがわかります。
今後国際教育の充実が一層期待できそうです。
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