日本の英語教育は海外と比べて遅れており、実践的でないとされています。しかしグローバル化が進むなかで、生きた英語力の習得がもとめられている状況です。子どもには小さいうちから生きた英語力を身に付けさせたい、と考えている保護者は多いでしょう。本記事では子どもに生きた英語力を身に付けさせる方法をご紹介します。学習時の注意点もあわせて説明するので、子どもの英語教育にお役立てください。
子どもに生きた英語力を身に付けさせる重要性
グローバル化社会のなかでは、英語を用いた実践的なコミュニケーション力が重宝されます。近年の日本では高齢化も進んでおり、生産人口の不足から外国人雇用も増えています。また社内公用語を英語にしている企業も増えているのが現状です。このため日本国内にいても海外にいても、英語でのコミュニケーション力が必要とされる社会になっていくでしょう。
このような動きはさらに拡大していくと予想され、子どもの英語学習が重要視されています。実際に文部科学省は、小学校での英語の必修化を決定しました。そのため子どもに小さいうちから生きた英語力を身に付けさせておくと、将来、活躍の場が広がることが予想できます。
子どものうちから英語に触れていると、苦手意識を持たずに学習を楽しく続けていけるのが魅力です。最終的にビジネスの場でグローバルに通用する英語力を身に付けられる可能性があります
子どもに生きた英語力を身に付けさせるにはタイミングが大切
生きた英語力を身に付けさせるには、英語学習を始めるタイミングが大切です。人間の脳は体の成長スピードより、速く発達すると考えられています。
生後半年では、脳は生まれたばかりの状態から比べて倍の重さに発達します。3歳に達する頃には、成人の脳の約8割程度までに成長していることが多いでしょう。言葉を話し始める時期は子どもによって個人差がありますが、多くの子どもが3歳頃までに上手に会話ができるようになるのはこのためです。
このように脳が著しいスピードで発達する0~3歳の時期は、言語を習得するのに最適なゴールデン・エイジといえます。
ただし幼児は、日本語でも初めから全ての言葉や概念を理解できるわけではありません。そのため子どもの発達段階を考慮しながら、英語学習を進めていくことが重要です。発達段階に対して高度すぎる内容を学習しても、理解したことにはならないので実践的な英語は身に付かないでしょう。
例えば1~2歳の間では、まだ言葉で伝えたいこと全てを表現することができません。2歳以上になると次第に「これは何?」や「どうして?」というように、ものの名前や理由を周囲に聞きながら知識を高めていきます。
英語学習も子どもの発達段階に合わせて行っていく必要があります。
小さい頃から生きた英語力を意識すると、日本語と混乱しない?
子どもが小さい頃から実用的な英語力を身に付けさせた場合、日本語もまだ未発達なので2つの言語を混同してしまわないかと不安に思う人もいるでしょう。母国語が不完全になってしまうのではという心配もあります。
しかし言語を習得するのに最適なゴールデン・エイジに英語学習を始める場合、言語が混乱してしまう心配はないと考えられています。
これは脳の言語中枢では、日本語を操る部位と英語を操る部位が異なると考えられているからです。つまり日本語を話しているときは日本語の回路を利用し、英語環境では英語の思考回路で脳が働きます。
別の回路によって処理されるため、幼い頃から言語を習得していれば、話したり聞いたりするうえで日本語と英語を混同してしまうことはないでしょう。子どもの脳で言語回路が整えられる時期に合わせて日本語と英語の教育を行うと、大人になってからも実践的な英語を話せるバイリンガルを目指せます。
生きた英語力を子どもに身に付けさせる方法とは
日本にいると、なかなか生きた英語を身につけることができないと悩む保護者も多いでしょう。ここでは、生きた英語力を子どもに身に付けさせる方法をご紹介します。
右脳に働きかける
生きた英語力を効果的に習得させるには、右脳に働きかけることが大切です。論理的思考を担う左脳に対し、右脳は感覚的思考をつかさどる部位です。生まれてから8歳くらいまでの子どもは、右脳の働きが優位な状態にあると考えられています。
このため子どもは感受性が高く、目や耳から入る情報を直感的なイメージでとらえることができます。状況のなかで物事の意味を理解することができ、語学も定着しやすい時期です。
赤ちゃんは周囲の音や会話、声かけなどを聞きながら、感覚に基づいて言語の意味を少しずつ理解します。右脳の働きをフル活用できる時期に言語を学ぶと、高い理解力と吸収力が期待できます。
英語圏の赤ちゃんが自然に英語を覚えていくのと同じように、英語環境を用意して右脳に働きかけてあげると英語の能力が身に付きやすくなるでしょう。
英語の音に触れるのはもちろん、身振り手振りなどのジェスチャーなどを通して右脳を刺激しながら英語を習得することができます。論理的思考が活発になる前の幼い頃に積極的に右脳に働きかけることで、優れた言語習得のセンスを発揮しながら英語を吸収できるでしょう。
英語に触れる量を意識する
子どもが英語に触れる量にも気を配る必要があります。実践的な英語を身に付けさせるためには、毎日どのくらいの英語に触れたらいいかを考えながら家庭で学習をサポートしてあげましょう。
赤ちゃんが日本語を習得する際には、毎日数時間の声かけによって2歳頃までに数千時間のインプットが行われ、ようやくある程度の基本的な語彙が身に付くと考えられています。
外国語である英語を学ぶ場合は、週1回程度のスクールなどで英会話レッスンを受けることが多いでしょう。英語に触れる機会にはなりますが、この頻度だと英語を習得するためには何十年もかかってしまうことになります。
日本語と同じように英語を習得するためには、家庭でも工夫して毎日英語に触れる時間を作っていくことが大切です。現行の学校教育では実践的な英語を身に付けるための学習時間は足りないと考えられているため、幼少期から始めて十分な時間を確保していく必要があります。
英語の授業でなくてもいいので自宅で利用できる絵本やCD、動画などの英語学習素材を活用して英語に触れる量を確保していきましょう。
小さい子どもに英語を学習させる際の注意点
ここからは、小さい子どもに英語を学習させる際に気を付けたいポイントを、4点ご紹介します。
しっかり褒める
子どもの英語学習では、勉強に向かう姿やできたことなどを逐一褒めてあげることが大切です。優しく褒めてもらうと、気分も良くなり英語学習を好きになってくれます。また覚えられたことや正解したことなどを褒められると、向上心が湧きモチベーションを高めながら楽しく英語を身に付けられるでしょう。
優しく応援してもらうことで、積極的に英語を学ぶ姿勢が身に付きます。
注意したい点は子どもの英語学習に夢中になり過ぎて、他の友達と比較したり親が焦ったりしないようにすることです。感受性が豊かな子どもは、親の気持ちも察しやすく敏感にネガティブな空気を感じ取ってしまいます。
自分の英語学習でイライラさせたり嫌な気持ちになったりしていることに気が付くと、英語学習が楽しいものではなくなってしまうので注意しましょう。子どもはそれぞれ発達のスピードが異なります。他の子と比べないで、自分の子どもが頑張っている姿を温かく見守ってあげることが大切です。
勉強させるのではなく、楽しませる
幼い子どもに英語学習を施す際は、勉強というより「楽しませる」ことに焦点を置くのがポイントです。母国語の日本語でも、勉強するより周囲の人から笑顔で話しかけてもらうことから言葉を少しずつ覚えていきます。
英語学習というとノートやテキストを使って真面目に勉強しないと身にならないというイメージがありますが、1~3歳のゴールデン・エイジに英語学習を始める場合は長い時間机に向かう学習方法は適していません。
無理に勉強させようとすると、英語が嫌いになってしまったり勉強自体に苦手意識を持ってしまったりすることがあります。小さい子どもに英語学習を施す際は、体を動かしたり歌を歌ったりして楽しく英語に触れる方法が最適です。
DVDやCD、絵本などを使って子どもが興味を持つ楽しい内容に触れさせると、自分から英語を口ずさんだり歌ったりするようになるでしょう。
家族で取り組む
子どもの英語学習は子どもを1人で学習させるのではなく、家族で一緒に取り組むと効果的です。幼い子どもは、何事も親や周囲の人と触れ合いながら少しずつ知識を吸収していきます。コミュニケーションを取りながら学びを重ねていくことで、安心感を抱きながらさまざまな感情を育てたり物事を理解したりしていきます。
周囲の大人が見守ってくれることで、さらに知的探求心や自主性、意欲を伸ばしていくでしょう。英語学習教材を使って、子どもと家族が一緒に英語を学ぶと楽しさが倍増します。家族とコミュニケーションを取るなかで英語を覚えることができ、生きた英語力の習得につながるでしょう。
英語はコミュニケーションに使えて楽しいものというイメージを持ってくれると、成長してからも継続して英語を学習してくれます。
自宅で英語に触れる機会をつくる
自宅で気軽に英語に触れる機会を増やしてあげると、英語学習への壁がなくなり自然に英語を習得することができます。自宅で英語に触れる方法にはさまざまなものがあり、英語のボードゲームやゲームアプリを用いたり、CDやDVD、インターネットを使って英語の歌や動画を楽しんだりできます。
英語圏の子ども用を対象にしたものを選ぶと、簡単な英語を無理なく覚えられるでしょう。
また子ども用のオンライン英会話サービスを利用すれば、自宅にいながらインターネットを通してプロの英語講師と英語を話すことができます。
まとめ
子どもに生きた英語力を身に付けさせるためには、英語学習を始めるタイミングも大切です。特に、言語習得のゴールデン・エイジと呼ばれる1~3歳に近い年齢の子どもは言語習得のセンスに長けており、効果的に英語を身に付けられるでしょう。
子どもの英語学習では自宅でも英語に触れさせてあげることが大切ですが、その方法の一つとしてオンライン英会話の利用がおすすめです。
例えば子ども用オンライン英会話のGLOBAL CROWNでは、子どもと相性のいい先生をマッチングします。そのため子どもが飽きずに楽しく英語を学習できます。また子どもの発達段階や性格などに合わせて学習を無理なく進められるため、英語に対してポジティブなイメージを持ってくれるでしょう。
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