もうすぐ春休み!十年ほど前から街に外国人観光客の姿が増え、駅で英語のアナウンスが流れたり、案内標識が英語で書かれるようになったりしています。そこで、自分の身近なところにある案内板の日本語を、自分で英語にする練習をしてみましょう。キーとなる言い方を押さえておけば、いざというとき、子どもでも簡単に外国人に英語で教えてあげられるようになるかもしれません。
交通機関の案内を英語にしてみよう
駅の中では、次第に英語で書かれた案内が増えてきました。日本語のものを見かけたら、自分の頭の中で英語にする練習をしてみましょう。参考になる言い方をご紹介します。
ゴミはお持ち帰りください
Please take your trash with you.
電車の中で出したゴミは、駅のtrash can(ゴミ箱)に自分で捨てることになっています。trashは一般に紙くずなど乾燥したゴミ、garbageは生ごみ、wasteは「廃棄物」で「ゴミ」という意味でも使われ、イギリスではよくrubbishとも言います。
身の回り品にご注意ください
Please keep an eye on your belongings.
「自分の持ち物から目を離さないでください」ということ。keep an eye on ~は「~から目を離さない、見張る」、belongingsは「持ち物、所有物」。
携帯電話での通話はご遠慮ください
Please refrain from talking on your cell phone.
「~を遠慮してください」にはよく、refrain from ~(~を避ける、控える)が使われます。refrain from smoking(喫煙を控える)、refrain from talking(おしゃべりを控える)などもよく見かける言い方。
右側通行
Keep right.
日本の駅の階段や通路は、よく「右側通行」「左側通行」と決まっています。Keep right.はright(右側)をkeep(維持する)ということ。エスカレーターでは、関東ではStand on the left.(左側に立ってください)、関西ではStand on the right.(右側に立ってください)ということになります。
道で見かける案内板を英語にすると?
街の中にはよく「~しないでください」という貼り紙がありますよね。何が書いてあるのか、外国人も気になっているのではないでしょうか。英語で説明すれば、日本のマナー事情を説明できるかもしれません。
立入禁止
No trespassing.
trespassは「不法侵入する」ということ。No entry.(進入禁止)やRestricted area.(制限されたエリア)と言うことも。「関係者以外立入禁止」ならStaff only.です。
通り抜けできません
No through traffic.
例えば道路が行き止まり(dead end)になっていて先へ進めない場合など、こう言うことができます。throughはここでは「通り抜けられる」という形容詞。
自転車放置禁止
Leaving bicycles unattended in this area is prohibited.
unattendedは「付き添っていない、放置された」ということで、leave ~ unattendedは「~を放置したままにする」ということ。「放置自転車は撤去します」だと、例えばUnattended bicycles will be removed.となります。removeは「除去する、取り去る」ということ。
イヌにフンをさせないでください
Please clean up after your dog.
poop(フン、ウンチ)といった言葉を使わず、clean up after ~(~の後、掃除する)として「イヌの後は掃除をする⇒イヌのフンを掃除する」と伝えるようにしています。公の場では直接的な表現はあまり好まれないようです。
お店に英語で案内を貼り出そう
近年外国人客が増えていることに合わせて、英語の貼り紙を出しているお店も増えてきましたね。それぞれの場面でどう表現すればいいかを考えて、適切な言い方ができるよう心がけましょう。
近隣のお店の前での飲食はご遠慮ください
Please don’t eat or drink in front of other stores.
walk and eat(食べ歩き)がはやっていますが、周囲のお店に気をつかっているところは多いようです。Please refrain from eating or drinking ~と、refrain fromを使ってもいいでしょう。
トイレットペーパー以外は流さないでください
Please flush only toilet paper.
トイレを「流す」はflushと言い、「トイレットペーパーだけを流してください」という言い方を使います。
お静かにお願いします
Please keep your voice down.
大人がリラックスして過ごすための店であれば、こう書かれていることもあるでしょう。keep your voice downは「声を落とした状態を保つ」、つまり「小声で話して」ということで、図書館などまったく話さないでほしい場所ならPlease be quiet.と言います。
案内板の英語を使って会話をしてみよう
公共の場やお店での禁止表現を知っておくと、気づかずマナー違反をしてしまっている外国人に、丁寧に注意してあげることができるかもしれません。例えば、以下のような場面で活用してみてください。
<新幹線で>
A: Please take your trash with you.(ゴミは持ち帰ってください)
B: Uh, OK.(ああ、わかりました)
A: You can throw it away in the trash can on the platform.(ホームのゴミ箱に捨てられます)
B: Thank you, that’s helpful.(ありがとう、助かります)
<お店で>
A: Please don’t eat or drink in front of other stores.(近隣のお店の前では飲食しないでください)
B: OK, no problem.(はい、わかりました)
A: Let them know when you finish. They’ll keep your trash.(終わったらお店に教えてください。ゴミを預かってくれます)
B: Great. Thank you.(よかった。ありがとう)
英語で案内できるようになるには
ポイントになる言い方を覚えておけば、英語で教えてあげることは子どもでもそう難しいことではなさそうです。実際の会話の中で練習してみたいと思ったら、ぜひ、GROBAL CROWNのレッスンを活用してください。
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