テクノロジーで教育はどう変わる?
いまやビッグデータや人工知能という言葉を聞かない日はないほど、テクノロジーの発展はめざましく、私たちの生活に欠かせないものになってきています。テクノロジーの発展は教育とも関係が深く、教育産業の長期に渡る課題である資源分配の不均等はテクノロジーの導入によって徐々に改善しつつあります。これからテクノロジーをどのようによりよく教育に活用するかが大きな論点になっています。
テクノロジーは教育にどう役立つの?
テクノロジーの教育分野への活用は大きく分けて3種類あります。
1つ目が「 間接補助型」教育です。
間接補助型のテクノロジーは生徒の成績や学習効率、自学能力などを高めるのに有効です。VR/AR教育や適応学習(アダプティブラーニング)、オンライン教育、AIロボットなどが間接補助型に当たります。適応学習を例に挙げると、適応学習の優れている点は、それぞれの生徒の能力や素質に応じて、異なる教育を施すことができる点です。生徒の学習能力や学習習慣の違いに合わせて、最も適したカリキュラムを提案することができます。
また、VR/ARは現在スマートフォンで手軽に体験することができます。VR/ARは教育現場での活躍も期待されています。
例えば、歴史や地理などの授業で仮想空間を用いることで、生徒の理解や記憶を促すことができます。化学や物理の授業では、危険度の高い実験や客観的条件を担保した実験を行うことも期待できます。さらに、オンライン教育も人工知能やビッグデータの活用によりスマート化が進んでいます。
特に人工知能の導入により、オンライン教育にできることがさらに広がります。例えば、ビッグデータの活用によって生徒の苦手範囲を把握し、生徒が効率よく苦手範囲を克服できるようになります。さらに人工知能の導入により、生徒一人一人に合った教材を提供することが可能になります。オンライン教育が急拡大している中国を例に挙げると、現在、間接補助型がすべての年齢で最も浸透しているそうです。それは間接補助型のテクノロジーの導入により、成績を短期間で上げることができるからです。そのため家庭では間接補助型のテクノロジーを用いた教育への投資意欲が比較的高いそうです。
2つ目が「 直接学習型」教育です。
テクノロジーについて学びながら、生徒があらゆる方面で創造性や実践力を養うことを目指した教育です。
STEAM教育が例として挙げられます。STEAM教育(スティームきょういく)とは、 Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育(ステムきょういく)」に、 Art(芸術)を加えて提唱された教育手法です。STEAM教育が急速に伸びている中国を例に挙げると、「直接学習型」教育は政策や資本面でも大きな支持を得ていて、学校内外で急速に浸透しつつあります。
3つ目は「 基礎運用管理型」教育です。
テクノロジーを活用して学校の管理能力、教師の教育の質を高めます。例として、「スマートキャンパス」と呼ばれるテクノロジーが搭載されたキャンパスや生徒の学習データをビッグデータとして教育に活用する「教育クラウドプラットフォーム」があります。
今回はテクノロジーと教育の関係をみてきました。
従来の画一的な教育では実現が難しかった「個別対応」や「素質の伸長」、「創造性の育成」などが可能になる点が画期的ですね。
今後の発展にも注目していきましょう。
出典
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/cn/Documents/technology-media-telecommunications/deloitte-cn-tmt-china-education-development-report-2018.pdf
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