みなさんこんにちは!みなさんは小学校と聞くとどんなイメージを持ちますか?
ランドセルを背負って校帽を被り、授業中に元気よく手を上げる小学生を想像する人も多いのではないでしょうか。
しかし世界にはそんな私たちの想像とはちょっと違った、面白い授業や習慣を持った小学校が多くあります!今回はそんなちょっと変わった世界の小学校についてご紹介します!
海外の方とコミュニケーションを取るには英語が重要ですが、お互いの文化を知っていることもとても大切です。
世界に目を向けるきっかけにもしていただけると嬉しいです。では早速みていきましょう。
授業の必須アイテム『アルドワーズ』(フランス)
日本の小学校では、授業の必須アイテムといえば、筆箱、ノート、教科書などがあげられますが、フランスでは『アルドワーズ』と呼ばれる、ノートほど小さなミニ黒板が必携となっています。
この黒板は算数やフランス語の授業で使うことが多く、先生が問題を出すと、それぞれが黒板に答えを書き、先生の手を叩く合図とともに一斉に頭上にかかげます。
まるでクイズ大会のようで楽しそうですよね?
このアルドワーズを使用することで、生徒の理解度を把握しながら授業を進めることが出来るほか、回答を素早く書いたり消したりすることでテンポの良い授業となり、生徒の授業に対する参加意欲を向上させることが出来ます。
アルドワーズを使用する授業の歴史は古く、フランスの小学校では100年以上前から続けられてきました。
現在では本物の黒板ではなくホワイトボードを使用することがほとんどで、店頭に色とりどりの縁が付いたアルドワーズが並ぶことで新学期の訪れを感じられるそうです。
テストが法律で禁止!?(デンマーク)
デンマークでは9年間の義務教育のうち、日本の小学1年生から中学1年生にあたる7年生までは法律によって試験が禁止されており、通知表も存在していません!
これは順位や点数をつけることで、子供たちが自信を失ってしまわないように配慮されているためだそう。
8年生からは13段階の絶対評価で成績が付けられるものの数値化された通知表はありません。
一方で、日本の小学校・中学校にあたる9年間の義務教育を終える時点で、就学・家庭教育関係なく学力テストを受け、義務教育修了の認定を獲得しなければならないのだそう。
テストや通知表がなくてもコツコツ勉強を続けるなんて、日本人の私たちからするととても難しそうに感じられますね。
水泳の授業に国家資格が必要?(オランダ)
オランダでは水泳の授業に参加する際、ある条件を満たさないとライフジャケットを着用しなければいけません。
それは『ディプロマ』を持っていること!
『ディプロマ』とはオランダの国家資格であり、「水泳ディプロマを持っていない子供は、プールや海などで必ず浮具(アームリングや腰に巻くスイミングヘルパー)を着用しなければいけない」というルールがあります。
そのため多くの子供たちはオランダの義務教育が始まる5歳からスイミングスクールに通い、国家資格である『ディプロマ』の取得を目指すのだそう。
浮具の着用をせずにプールに入れるディプロマのAレベルは、背泳ぎと平泳ぎでそれぞれ、着衣で12.5m、水着で50m泳ぐというのが主な試験内容となっています。
5歳から50mを泳ぎ切る練習をするなんてかなりハードルが高いように思えますが、都心や田舎に関係なく多くの川・運河のあるオランダには、運画沿いに落下防止の柵が殆どないため、幼いころから「泳げる」ということは生活に必須のスキルとなっています。
今回はちょっと変わった世界の小学校についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
日本にはない文化や習慣を通し、それぞれの国の価値観の違いなども感じていただけたら幸いです!
【参考文献】「おもしろ大発見!世界スゴすぎ事典」(池田書店)
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